遠州、入門。

今日売りの「モーニング」誌、連載中の『へうげもの』にて、ついに作介(後の小堀遠州)が古田織部に弟子入りを認められていた。
ちょっとの間だけだったが遠州流茶道をかじったことのある私には、割と感激の場面だった。
利休・織部・遠州と、いよいよラインがつながったわけだが、侘びに死んだ利休、物欲の織部に続き、果たして遠州の“業”がどのように描き分けられるのか、これからが見もの。
同話では作介が「洞水門(ほらすいもん)」なる蹲(つくばい)装飾を披露していたが、これは現在「水琴窟(すいきんくつ)」として伝わっている手法で、言い伝えでは遠州が考案したということになっている。まあそれは、造園で名を馳せた遠州にあやかった後世の創作かもしれないし、最初からこんなに完成された造作だったとは思えないのだが、そこはフィクションの世界なので。