「2001年宇宙の旅」

2001年宇宙の旅 [DVD]
会社で終わらなかった仕事を、帰宅してからつれあいに手伝ってもらいながら片付けた。
そのとき、NHKBSでやっていた「2001年宇宙の旅」をテレビで付けっぱなしにしながら仕事をした。この映画は静寂のシーンとクラシック音楽のシーンとがほとんどなので、音量を上げておいても作業を妨げない。
今回の放送はアカデミー賞受賞作特集の一環ということだった。本作品は1968年アカデミー賞の視覚効果賞を受賞している。

  • 太古の昔、地球で類人猿の前に姿を現し、「道具」を使うことを(そしてもしかしたら支配欲を?)刷り込ませ、人類へと進化させたモノリス
  • 1999年に月面で発見され、太陽光を浴びると同時に木星へ向けて強烈な信号を発したモノリス
  • 2001年、木星付近でボーマンが見たモノリス

…この3つのモノリスの物語…と要約してしまったら、ちょっと乱暴か。でもこの数千年にわたるドラマの中で、人間の歴史の最初と最後を描いてみせるスケールの大きさこそが、「オデッセイ(叙事詩)」たるゆえんかな。広げも広げたり、大風呂敷。


ちなみに冒頭の「類人猿の前に現れたモノリス」の場面は、ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」の中でパロディ化されていた。
チャーリーとチョコレート工場 [DVD]
それは、チョコレート工場の中で行われていた、「テレビ画面の中にチョコレートを転送する」…という発明の場面。実験が成功、見事にチョコレートが転送されたとき、テレビ画面で流れていたのが「2001年」の冒頭の場面。
そう、転送された板チョコレートが、モノリスの替わりにそこに立っていたのでした*1

*1:私が「チャーリーとチョコレート工場」を見た2005年9月25日の日記に、この辺が詳しく書いてあります