「シックス・デイ」

シックス・デイ [DVD]
シュワルツェネッガーシックス・デイ」を見た。1997年、クローン羊ドリー誕生(懐かしい!)。2000年、ヒトゲノム解読。あらゆるものがクローン可能となったものの、神が人間を創った日にちに由来する「シックスデイ法」によって人間のクローンは禁止されている近未来。ヘリコプターのパイロットをやっているアダム(シュワルツェネッガー)は、ある日仕事から帰宅するともう一人の自分が家にいるのを発見する。そこから大いなる陰謀に巻き込まれていくわけだが…。


クローンを巡る問題提起は分かるが、記憶を植え付けるというのは無理だろう。それに、たとえ植え付けられたところで、それはもはや元の個体とは無関係な存在のはず。
あと、どうしてもシュワルツェネッガーの映画って、主人公が不条理に巻き込まれていくと言うよりも、勝手に逆上していきり立って暴れているだけにしか見えない。感情移入の余地が全く無いのは、無敵すぎるからだろうか?
ストーリーとは関係なく、この手の近未来モノでは日常生活がどのように描かれているかを見るのが一つの楽しみでもあるのだが、ミルクが少なくなってくると自動的に注文をするスマート冷蔵庫とか、ヴァーチャル弁護士にヴァーチャル精神科医とか、(今となっては)そこそこ現実味のある描写が面白かった。


ともあれ結論としては、ラジー賞にふさわしい時間の無駄使い映画ではあった。