三国志・完結

いつもお邪魔している印刷工場との契約が、今年一杯でひとまず終了する。
ということで、毎月工場へ通う際に寄っていた喫茶店へ行くのも、今日が最後となった。まさか来年から来なくなるなんて、思ってもみなかった。
マスターには「当分来られなくなります」と言ったところ、「そうかい、潰れてるかもしれないけど、また来てよ」と笑顔で返された。


昨年来この喫茶店で読んでいた横山光輝の『三国志』(全50巻)も、今朝一気に56巻〜60巻の5冊をやっつけ、なんとか全巻読破することができた。
60巻の巻末に付けられたあとがきで、横山光輝氏はこんなふうに書いていた。

 描きはじめた頃(引用注・昭和47年連載開始)は日中国交回復前だったので、資料も乏しく、活字から想像するだけで苦労の連続でした。資料が多く見られるようになったのは半ばくらいからでした。でも、おかげで後半は楽に描けるようになりました。
 ただひとつ残念なことは漢中や五丈原が外国人立入り禁止地区だったことです。(昭和六十一年の暮、テレビ局の仕事でやっと漢中入りを許可され、武侯墓や定軍山を見てきました)

うーん、あんまり取材に基づいた感じのマンガではなかったように思うが…。


有名な「死せる孔明、生ける仲達を奔らす」の場面。