Sergio Mendes Japan Tour 2006

東京国際フォーラムで行われた、セルジオ・メンデスのライブにつれあいと一緒に行ってきた。
愛息は国際フォーラム近くの託児施設に預けた。初めてのことで多少心配だったが、案外なんとかなるものだった。夜の一時預かりはそこそこいい値段なのだが、こうして託児所を利用すれば、つれあいとデートができるということがわかった。探してみれば都会の繁華街には割と託児所があるものなのだ。


さてセルメン氏。派手なシャツ、赤いパンツ、素足にスリッポンのリラックスした出で立ちで登場。バンドや女性3人組のボーカルを脇に、貫禄たっぷり、余裕のキーボード演奏。
ひとしきり最新アルバム「timeless」からの曲(…といっても昔の曲のアレンジが大半なのだが)をやったあと、「さて、ここからは懐かしい曲──Brazil'66時代の曲や、アントニオ・カルロス・ジョビンジョアン・ジルベルトらの名曲──を演奏しましょう」とセルメン氏が宣言、「one note samba」「Tim Dom Dom」「O Pato」「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」などなど、スタンダードを一気に披露してくれた。
(多分)つれあいがセルメン氏の曲の中で一番好きな「going out of my head」という曲を演奏してくれたのは嬉しかった。


途中、パーカッションをフィーチャーしたコーナーがあって、さまざまなブラジルのパーカッションが出てきた。子供の泣き声のような音色の「クイーカー」*1や、ラテン・スタンダード「Berimbau」にも歌われている弓のような「ビリンバウ」という楽器*2が面白かった。
2人いたパーカッショニストの1人によるカポエラの披露があり(これは正直イマイチだった)、ラッパーによるヒューマンビートボックスの披露もありで、盛り上がった。


最後はお約束「Mas Que Nada」。観客は、それこそ現役でBrazil'66を聴いていた世代からオサレカップル、親子連れまでさまざまな世代の人たちがいたが、みんな元気にサンバのリズムで盛り上がってハッピーな雰囲気で終了。
久々のデートを満喫して、託児所で愛息をピックアップして大満足で帰途についたのでした。



最初のほうでカポエラもチラッと出てくる「That Heat - Sergio Mendes Feat. Erykah Badu & Will.I.Am」のPV。往年の「Slow Hot Wind」という曲が下敷きになっている。


CNBC Europeの番組で生演奏したSergio Mendes Feat. The Black Eyed Peasで「Mas Que Nada」。BEPの4人を除いては、基本的に今回の来日メンバーと同じバンド構成のようだ(女性コーラスがもう1人増えていたが)。あとよく見ると、セルメンが穿いている赤いパンツ、これも今回東京国際フォーラムで穿いていたのと同じもののように見えるが…?
しかしこの、BEPファーギーの腰のひねりのなまめかしさよ!


Brazil'66時代の「Mas Que Nada」。船の甲板で演奏しているが、上の階で歌っている2人の女性の、全然リズムに合ってない(細かく刻みすぎている?)動きが妙に気になる…。


Timeless (Dig)マシュ・ケ・ナーダ

*1:ハンズのサイトで手作りキットを売っていました http://www.hands-net.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=01001157452&category=10080301

*2:詳細はこちらのページ参照 http://www.toshinao.com/hyotan/bow.html