流行色

日経MJ紙で読んで知った、「今シーズンの流行色」ができるまでの流れ。

  • 2年前:世界14ヵ国代表が集まって主にパリで開く国際流行色委員会(インターカラー)で、おおまかな方向性を協議
  • 1年半前:これを受けて日本流行色協会(JAFCA)がもう少し具体的に決め込む
  • 1年前:紡績メーカーなどが、JAFCAの提案に従った色合いの生地を増産
  • 半年前:デザイナーが「流行色」を独自に取り込んでコレクション発表
  • 3ヶ月前:雑誌編集者が読者の意向をリサーチし、より具体的な色合いを提案

ちなみに2006年春夏のトレンドカラーは、JAFCA提案では「LOHASを意識しながらインターカラーを参考にした、全体に穏やかで、上質感を感じさせるパレットが特徴。」とし、「リーディングカラーはホワイト、オフホワイト、ライトグレーのホワイト系からウォームカラー(暖色系の色)のイエロー〜オーカー(黄土色)系の色で、キーカラーは明るいベージュ。」となっていた*1
この提案や各コレクションの状況を見て、実際に消費者に多大な影響力を持つ雑誌(の編集者)が「今シーズンはホワイト!」と決定し、その結果、いま街に出るとどの店にも白い服が並んでいるというわけだ。


つまり、流行色というのは(当然といえば当然だが)製造側の都合で定められているもので、傾向自体は2年前から決まっている。しかし実際に「今シーズンはこの色!」という提案は雑誌の力によるところが大きいので、約3ヵ月前にならないとわからない、ということだろうか。