freestyle

最近お気に入りのpodcastingに「ブレス式」というのがありまして*1。ヒップホップ…というかヒューマンビートボックスの人のポッドキャストです。
ほとんど聞いたこともないくせに、「日本人がヒップホップってどうなのよ?」的に思っていたのですが、このポッドキャスト聞くようになってにわかに「フリースタイル」に興味を覚えるようになりましたね*2


フリースタイルとは、簡単に言うとビートにあわせて即興でライム(詩)をつないでいくラップのスタイルのこと。思いついたことを並べるだけだと単なる「しゃべくり」になるので、韻を踏むように言葉を選びながら、しかも途切れなくかつビートに乗るようにラップするわけ。
この「ブレス式」ではほぼ毎回フリースタイルが披露されるんですが、即興のライムが実にオモロい。とくに「バトル」と称し、2人以上のラッパーが詩の応酬をするところなんか、かなりオモロ。連歌の「歌仙」*3の世界に、スピードを導入した感じかな?


これまでフリースタイルっていうと、例のスチャダラパーオザケンの「今夜はブギーバック」内のスチャダラ・アニのラップしか思い浮かばなかったけど、見る目が変わったなあ。

「Knock Knock」
「Who is it?」
「おれスチャアニ in a place to be なんて具合に ウア ウア ウェイウェイウェイウェイ ガッデム! っておれって何にも言ってね〜」
「いや泣けたッス」
「えー?!」
「マジ泣けたッス フリースタイル具合にマジ泣けたッス」
「Stop! Check it out yo men 君こそすげーぜ BOSE my man」


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ちなみにこんな映画も去年やってましたね。DVDになってるようなので、今度借りて本場のフリースタイルを堪能してみましょう。

*1:「ブレス式」サイト→http://airplug.cocolog-nifty.com/breath/ 「RSS Podcasting」というアイコンをiTunesにドラッグ&ドロップすると、番組を登録できます。

*2:相変わらず日本のヒプホプには懐疑的なんですけどね。フリースタイルの、なんか言葉遊び的なところが気に入ったってだけ。

*3:長句(五七五)と短句(七七)を交互につなぎ、36句で完成する連歌のこと。和歌の「三十六歌仙」にちなんだ命名でしょうね。ちなみにこの36句のうち最初の五七五を「発句(ほっく)」といい、これが後に独立して俳句になったそうな。