「ユネスコ記念能」

年に一度の「ユネスコ記念能」を、今年も国立能楽堂にて鑑賞。今年の演目は狂言が「柿山伏」で能が「殺生石」。大ネタ殺生石は前々から観てみたいと思っていた。
殺生石というのは鳥羽院にとりいった妖女・玉藻の前が化した石で、その名の通り近寄る生き物を殺してしまう恐ろしい石。玄翁道人(金槌の異名にもなっている)によって砕かれた石は全国に飛び散り、今も名所として各地に残っている(それらは、どうも温泉の硫黄が噴出した箇所にあるために生き物が死んでしまうというものらしい)。
玉藻の前は天竺から唐を通って本朝にやってきた九尾の狐が化けた妖女、という伝説になっている。これからのアジア政策において、「九尾の狐が結ぶインド・中国・日本通商同盟」とかいうのはいかがであろうか(何が?)。
玉藻前 - Wikipedia


ちなみに「殺生石」の英語タイトルは「Killing Stone」だという。シャロン・ストーンみたい。