「三島漬け」まとめ
ということで半年の長きにわたって三島由紀夫の本を読み返してきて思ったのは、以下のようなことだった。
- 絢爛華麗な文章
- 短篇の潔さ
- 長編で見せる中だるみ
- エッセイは面白くない(読者のことをあまり考えていないから)
- 独りよがり
- 過大なナルシシスム
- マッチョと文弱の同居
私は最初は同性愛的な記述への興味半分から入っていったのだが、結局はこうした「孤高」と「弱さ」を併せ持ったところを、私は好きなのだと思う。
何を言いたいのかよくわからないけど、割れた腹筋を見せながらなんかうじうじと言っている感じ。
それと何よりも、この「育ちのよさ」を感じさせる文章が好きなんだろうな。背伸びをしていない感。