「dot the i」

ドット・ジ・アイ [DVD]
最近愛息の寝つきが悪い。もう風邪もほとんど治り、機嫌よく遊んでいるのはいいのだが、21時には寝て欲しい。
ニコニコ笑いながらなかなか寝てくれない愛息を抱っこして寝かせつつ、夜BSジャパンでやっていた「ドット・ジ・アイ」というスペインの映画を鑑賞。


スペイン映画だが舞台はイギリス。スペインの俳優さんたちは英語のセリフで頑張っていた。

主人公のカルメン(ナタリア・ベルベケ)はスペインで恋人の男性に虐待され、ロンドンへ逃げてきた。そこで裕福な青年と恋に落ち、結婚を目前に控えている。
独身最後に女友達と贅沢なディナーをする「ヘン・パーティ(Hen party)」で、カルメンは古くからの慣わしに従い、店にいる最も魅力的な見ず知らずの男性とキスをすることになる。そこでカルメンが選んだのが、彼女たちと同じ大テーブルに相席となっていたメキシコ生まれの男性キット(ガエル・ガルシア・ベルナル)。2人はまるで運命に導かれて出会ったかのような濃厚なキスを交わす。
以来自分をつけまわすようになったキットに、心が傾くのを必死で抑えるカルメン。やがて婚約者がカルメンの不審な素振りに気付くのだが…。

カルメンをつけまわす謎の影は誰なのか? 何故キットはカルメンの姿を執拗にビデオにおさめようとするのか? …途中までは男女の三角関係を描き、終盤に二転三転のどんでん返しが用意されたサスペンス。
ただまあ1回目のどんでん返しで、謎の人物が正体を現したときに、割と長々と背景を説明するのは、ちょっと冗長に思った。あと2回目のどんでん返しは、別になくてもよかったと思う。
ちなみに「dot the i」とは、アルファベットの「i」の字の点(ドット)を入れることで、「最後まで細心の注意を払う」という意味の慣用句だとか。東洋で言うなら「画竜点睛」という感じかな。


キットがカルメンの気をひこうとしてプレゼントするガルシア・マルケスの本、あれは何だったのかな? チラッとしか映らなかったので、タイトルが読めなかった。どうして洋書はタイトルよりも作者の名前のほうを大きく表紙に載せるのだろうか?


バッド・エデュケーション」や「天国の口、終りの楽園。」などのガエル・ガルシア・ベルナルが出ていた。この人、タッキーこと滝沢秀明に似ていると思う。