「人魚」/NOKKO

作詞はNOKKOさん自身、作曲は筒美京平

アカシアの雨に うたれて泣いてた
春風の中で 月が昇るまで
その笑顔を しぐさを 愛しくて
本気で思った 抱いて 抱いて 抱いて
見詰め合うときは 高波のように
そばにいるだけで 自分を忘れた
その激しさ その声 その胸が
消えてしまった 抱いて 抱いて 抱いて


冷たい夜は 子供のように
震えて眠る 奇跡を待って


涙が枯れる その前に 星を見上げる
素敵なことも 寂しさも 輝きに似て
あなたがくれた その面影に
本気で叫んだ 抱いて 抱いて 抱いて


アカシアの雨に うたれて泣いてた
春風の中で 小さくこごえて
その笑顔を しぐさを その全てを
本気で愛した 抱いて 抱いて 抱いて
その激しさ その声 その胸が
消えてしまった 抱いて 抱いて 抱いて

アカシア*1の花が咲くのは、4月から5月にかけて。「アカシアの雨」というのは、その白く鈴なりに咲く花を雨にたとえたのか、それともそこに梅雨の雨が降りかかるのを歌ったものか。


最近安室奈美恵さんがこの歌をカバーしたとか。何でも、NOKKOの「人魚」はドラマ版「時をかける少女」(1994年)のテーマソングだったそうですが、安室奈美恵自身がこのドラマに出ていたことから「入浴中にふと思いついて」カバーをすることになったそうな。*2


この歌の「アカシアの雨に うたれて泣いてた」という歌詞は、そのまま60年代のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」を連想させます。曲にまつわるものが違いすぎるけど。

*1:通常歌詞などで出てくる「アカシア」というのは、ニセアカシアという品種を指すそうです。ニセでない本当のアカシアは、日本では「ミモザ」と呼ばれているとか。

*2:こちらのサイトで一瞬視聴できます→http://www.avexnet.or.jp/amuro/