「アカシアの雨がやむとき」/西田佐知子

アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい
夜が明ける 日が昇る 朝の光のその中で
冷たくなった私を見つけて あの人は
涙を流してくれるでしょうか


アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい
思い出のペンダント 白い真珠のこの肌で
寂しく今日も暖めてるのに あの人は
冷たい目をして どこかへ消えた


アカシアの雨がやむとき 青空さして鳩が飛ぶ
紫の羽の色 それはベンチの片隅で
冷たくなった私の抜け殻 あの人を
探してはるかに 飛び立つ影よ

この歌自体は失恋の悲しさを歌ったものだと思いますが、1960年にリリースされた後、安保闘争の波が引いていく中で、「結局何も生み出せなかった」という空虚な時代の雰囲気にマッチして、1962年ごろに若者の間で大流行したそうです。
アカシアの雨がやむとき