むかし、男、陸奥の国にすずろに行きにけり。そこなる女、京の人はめづらかにや思ほけむ、せちに覚ゆる心なむありける。さて、かの女、 なかなかに恋に死なずは桑子にぞなるべかりける玉の緒ばかり 歌さへぞひなびたりける。さすがにあはれとや思ひけむ、行…
いま松尾芭蕉の『おくのほそ道』を読んでいます。その中で見つけた「姉歯」という地名。…最近よく耳にする名前ですが、みちのくの地名にあったのですね。 十二日、平泉と志し、姉歯の松 緒絶(をだ)えの橋など聞き伝へて、人跡まれに、雉兎蒭蕘(ちとすうぜ…
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