各国食事事情

イギリスのごはん (絵本 世界の食事)
インドのごはん (絵本 世界の食事)
インドネシアのごはん (絵本 世界の食事)
「絵本 世界の食事」というシリーズが面白くて、図書館で順に借りているのだが*1、今回はイギリス、インド、インドネシアの食事について読んでみた。

  • イギリス

トーストにベーコンエッグ、ソーセージ、豆、トマトといった英国風の朝食をわざわざ「イングリッシュブレックファスト」と呼び習わすのは、それ以外の欧州の国の朝食があまりにも簡便なものだから。確かに、以前このシリーズでドイツとフランスを読んだ時も、なんて簡素な朝食! と思ったものだ。全般にヨーロッパは朝食が非常に簡素だという印象。ビスケットとコーヒーだけ、とか。それに対しイングリッシュブレックファストがベーコンやソーセージ、フライドエッグなど脂っこい内容なのは、産業革命後の肉体労働者のために形を変えていったものだからだそうだ。
驚いたのは、「イギリスでは、食器を洗剤で洗ったら、水ですすぐことはしません。泡がついたまま、ふきんでピカピカに磨き上げるのです」とあったこと。
あと、「toad in the hall(穴の中のヒキガエル)」というのを料理名にするなんて、ちょっと英国人のセンスを疑う。ちなみにこれは小麦粉、卵、ミルクを溶いて、ソーセージにかけて焼いた料理だって。

  • インド

インドでは(最近はそうでもないのかもしれないが)食中毒を防ぐため、朝市場でその日の食材を買ってきて、スパイスを効かせた、加熱した料理を食べている。ミルクも必ず加熱。ちなみにチャイは大人の飲み物らしい。
さらに、暑い午後の外出を避け夕方から出かけることが多いので、その前に軽く夕食をとり、帰ってから夜中に改めて夜食をとるみたい。一日四食。

インドネシアでは大人も子どもも帰宅してしっかり昼食をとるのだが、家族めいめいが好きな時間に好きな場所で気ままに食べ、終わったら自分で自分の食器を片付けるらしい。
納豆に似たテンペ、豆腐に似たターフー、大豆醤油などをお米と一緒に食べるところなど、インドネシアの食は日本食に似ているところが多い。魚の揚げ物をよく食べたり。とにかくこれまで読んだ「世界の食事」シリーズのなかでは、一番無理なく溶け込めそうな食事。

*1:スペインの食事について読んだ時の話は5月31日の日記参照。