古書肆の誘惑

旅先にて古本屋をひやかす時間の至福。蔵書を増やすのを嫌がるつれあいには内緒で、趣味で集めている「料理に関する本」を買い漁る。
一人寝のホテルで未明に目が覚めてしまい、古本屋で購入した「漱石俳句集」をぱらぱらとめくる。漱石と虚子とで歌仙を巻いたりしたのが採録されていたが、やはり虚子のほうがいい句を詠んでいる。そりゃそうか。
気に入った漱石の句…

叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな