妻のいぬ間に…(「アキラはまだ俺達の中に生きてるぞ!」)

つれあいが大学時代の友人たちと久々に会うということで、夕刻より外出。つれあいが一人で夜に外出するのは、長男が生まれてから初めてのこと。
子ども3人に夕食を与え、風呂に入れ、寝かせつけまで。


奇跡的に3人とも21時前に寝かせることに成功し、つれあいが帰ってくるまでの数時間、大友克彦の『AKIRA』を読みふけって過ごす。実に10年ぶりくらいに読み返したけど、この「読ませる迫力」は凄い。
今さら気付いたけど、「WATCHMEN」のドクター・マンハッタンってモロに本作の影響を受けてるなあ。鉄雄とアキラは月に行き、マンハッタンは火星に行く…。


冷静に考えると、たかだか数ヶ月の間に物事が急展開しすぎ…とか、選ばれたのが鉄雄と金田という幼なじみである必然性が薄い…とか、ちょっとご都合主義も見え隠れするのだけれど、とにかく問答無用の推進力。
結末は「2001年宇宙の旅」を思わせ、金田やケイたちのバイクが走り去った道路の向こうに瓦礫の山からビルディングの山が再生していく最後のコマは、何やら人類の進化のループも匂わせる。
個人的には、カタストロフが起きる3巻が一番好き。
AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)
AKIRA(2) (KCデラックス ヤングマガジン)
AKIRA(3) (KCデラックス ヤングマガジン)
AKIRA(4) (KCデラックス ヤングマガジン)
AKIRA(5) (KCデラックス ヤングマガジン)
AKIRA(6) (KCデラックス ヤングマガジン)


アキラ - Wikipediaによると、タカシ、キヨコ、マサルあたりは1980年くらいの生まれというから、アキラもそれくらい。「大佐」ですら1977年生まれ。みんな私より年下なのか…。
あと、実写映画化の話が2009年の段階でまだ生きているという話が書いてあるが…??