金沢:グリルオーツカ(ハントンライス)

香林坊のグリルオーツカでランチ。お目当ては「ハントンライス」。
ハントンライスというのは、オムライスに白身魚のフライを数個乗せて、ケチャップとホワイトソースをかけた洋食である。時にはエビフライを乗せた「エビハントン」というものもある。
県外へ出るまでこれがご当地メニューとは知らなかったのだが、金沢独自の発展を遂げたメニューである。昨今はご当地B級グルメブームの波に乗って再評価もされているらしい。詳細についてはwikipediaあたりを参照してもらいたい。
ハントンライス - Wikipedia


上記wikiの最後のほうに「若い世代での知名度はあまり高くなく」とあるが、想像するにその理由は、片町(金沢市の繁華街)の真ん中にあったジャーマンベーカリーグリルを知っているかどうかで世代が分かれるのだと思う。
私の世代(70年代生まれ)が子供だった頃、休みの日のお出かけといえば、片町に行って現在のラブロの場所にあった大和デパートをひやかし、ジャーマンベーカリーの2階にあったレストランでご飯を食べる…というのが一つのパターンだった(少なくとも我が家では)。そしてそのジャーマンベーカリーの人気メニューの一つが、ハントンライスだったというわけ。
ところがジャーマンベーカリーグリルは、1980年前後に片町商店街の再開発に伴いなくなってしまった。また、片町だけが町の中心地だった時代も終わり、郊外化が進んだり、駅前周辺や武蔵ヶ辻周辺も再開発が行われた。
そのため、かつてのように「誰もが行ったことがあるレストラン」というのが存在しえなくなり、ハントンライスの存在も我々世代以下の人たちには伝わらなかったのだと思う。


とまあそんな分析は置いておいて、初体験のつれあいいわく、「ボリュームありすぎ」ということだった。この過剰さ、いかにも子供が喜ぶ感じがするではないか!
私にとってハントンライスとは、子供が休みの日にレストランで注文する、ちょっと特別な感じの思い出のメニューなのだ。