「ランボー 最後の戦場」

ランボー 最後の戦場 [DVD]
CSでやっていたのを録画で見た。これもRHYMESTER宇多丸氏が絶賛していた。
「最後の戦場」はミャンマー。山奥の農村を蹂躙している軍事政権のアジトから、無邪気にもボランティア活動をしていて案の定捕まってしまった米国人NPO団体を救出するべく、ボートの船頭をやって半隠居生活をしていたランボーが立ち上がり、ブスブスと弓矢で射殺しまくる…というお話。
ランボー個人としてはさしたるピンチにも陥らずエンディングを迎えるので、痛快ではあるけれど深みがないなあ…なんて思って見ていたのだが、ラストで生まれ故郷の牧場に帰るシーンで、まさにこの場面のために、つまりランボーというキャラクター自身の救済のために、この映画は作られたのだと気付いた。
牧場の入り口までたどり着いたランボーは、一息ついて歩いてきた道を振り返る。映し出されたのは、荒野を貫く寂しいアスファルトの一本道だった。でもいいじゃないか、進む先にはコージーなランチが自分を待っていてくれるのだから(というかそこでもひと悶着ありそうに思えるけど)。

live for nothing or die for something.


どうでもいいけど、ヒロイン役の人がドラマ「デクスター」のヒロインの人だった。「ランボー」なんてハリウッド本流映画に出られて、出世したなあと思った。