八王子：手打ちそば車家

東京に引っ越してくるに当たり、実は最も楽しみにしていたのは、八王子の蕎麦屋「車家」にまた行けるということだった。私はこのお店およびこのお店の蕎麦の大ファンなのだ。
2007年に東京を離れる直前にも別れを惜しんで食べに行った*1ので、あれから丸3年と思うと年月の流れるのは早い。当時は子供もまだ長男しかいなかった。

春の前菜3種。

先月まで住んでいた新潟は、食べ物もお酒も美味しくてとても良い所なのだが、蕎麦が美味しくないことだけが不満だった。
もちろん彼の地には名物「へぎそば」がある。ふのりをつなぎとしたあのツルツルの麺は、酒を飲んだ後の〆には向いているかもしれないが、良くも悪くもすっきでりしすぎていて蕎麦自体の風味が薄いので、私は好んで食べない。そして何より、新潟の蕎麦屋は（へぎそば以外の場合も）出汁が甘ったるくてしかもすぐ薄くなる傾向があり、これが蕎麦全体を台無しにしている店ばかりなのだ。
というわけで、久々に食べた江戸前の切り蕎麦をカツオの利いた出汁につけてツルッと行った時の口福といったら…。東京に帰ってきたなあと実感。

*1:2007年2月23日の日記参照。