『神々の食』

神々の食 (文春文庫)
突然だが週明けから沖縄へ家族旅行に出かける。
その気分を盛り上げるために、沖縄に10年ほど住んでいた頃に池澤夏樹が書いた、かの地の食に関するエッセイ集を読んだ。
豆腐よう、ソーキそば、泡盛などのメジャーどころから、ヤギを一頭つぶして近所中に振舞う祭りの話、夜中に蛸を取りに行く話など、現地生活ならではエピソードまで。
もともとが南西航空(現日本トランスオーシャン航空)の機内誌用に書かれたものなので、毎回挿入される一葉の写真と合わせてもひとつのテーマごとの文章量は少ない。ごく軽めのエッセイを、物足りないと感じるか余韻があると感じるか。
これを読んで気になった「みき」という清涼飲料と、美少女が道端で売っている「アイスクリン」は、ぜひ試してこようと思う。