スペシャリストかゼネラリストか

東京から来た同期入社の人を接待。寿司などつまみながら。
その人はある分野の専門職なのだが、彼いわく「スペシャリストとして入社したけれど、会社の中ではゼネラリストが要求されているような雰囲気」で、それに違和感や不安感を抱いている同僚が多いという。
確かに、我々から下の世代はいわゆる「就職氷河期」に入社していて、就職活動をしていた頃には“手に職”だとか“資格”だとかの言葉が喧伝されていた。つまりスペシャリスト信仰があったように思う。
ところが実際に会社に入ってみると、本当にずば抜けた技術を持っているごく一部の人を除き、ほとんどの人はいずれ専門以外の部署に異動させられるか、管理職として現場を離れることになる。そのあたりのジレンマ。
私自身は完全にゼネラリスト志向でやってきたので、その意見は目からうろこだった。ゼネラリストにはゼネラリストなりに、どっちつかずというジレンマが常につきまとうのだけれど。