大先輩を囲む夕べ

後輩の家での夕食に招かれた。と言っても主賓は、第二の職場としてうちの会社にこの5月に入ってこられた、六十がらみの大先輩。
仕事上のいろいろな場面でその方と話をしているうち、どうもかなりストレスを感じているらしいということが分かったため、我々若輩の身ではあるけれども何とか悩みを聞いてあげよう…という趣旨の会食だった。
すき焼きをつつきつつ水を差し向けてみると、酔いも手伝ってあれやこれやと不満を引き出すことができた。所詮第二の職場なのでやんわり構えてもらえればいいと思うのだが、この方の性格上、それが難しいらしい。また、仕事に対する認識についても、ちょっとしたボタンの掛け違いもあるようだ。
今日一晩で何が変わるわけでもないが、こうやってたまに意見を交換する相手がいる、そのこと自体が重要なのだと思う。疎外感を感じて殻に閉じこもってしまわれては、元も子もない。