アリス・クーパーのゴルフ人生

妻子を鳥取に残し新潟へ。来たときとは逆に、特急で鳥取駅から大阪へ、そして伊丹空港から新潟空港まで。一人だと気楽な旅である。
特急車内でパラパラと読んでいた雑誌に、ビジュアル系ロックの元祖で後のクイーンやキッスらに大きな影響を与えたアリス・クーパーが、自分とゴルフについて語っている記事があって興味深かった。
その文章によると、70年代の終わり頃にツアーやレコーディングのストレスからアルコール依存症となったアリス・クーパーは、リハビリの手段としてゴルフを始めたそうだ。それ以来急速にのめりこみ、平均するとほぼ毎日1ラウンドはプレイするようになり、腕前も一気にプロレベルになったという。
キャロウェイのスタッフプレイヤーとしてセミプロとなった現在、初めてゴルフの聖地とも言われるニュージャージー州パインバレー・ゴルフクラブでプレイした時の話。

…ニューヨークからリムジンに乗り、2時間かけて聖地パインバレーに向かった。車の中で、最近ルー・リードとばったり会ったときのことを思い出していた。
 ルーとは1972年、ニューヨークの芸術・音楽関係者のたまり場だったチェルシーホテルに入り浸っていたころからのつき合いだ。ホテルの廊下には、ドラッグ常用者や服装倒錯者、酔っぱらいがうようよしていた。前後不覚になって、廊下にぶっ倒れている連中もいた。
 あれから30年以上。この前会ったときルーは、ボールの飛距離を伸ばし、真っすぐ飛ばすにはどうしたらいいのかと聞いてきた。そこで、クラブのどこに手を置くといいかアドバイスした。ドラッグの巣窟でうつろな目をしていた2人のロッカーがゴルフのスイングを語り合う日が来ようとは。

ルー・リードがゴルフの飛距離について悩んでいるなんて…!?

Hell Is ベスト

Hell Is ベスト