BSマンガ夜話

昨夜の「BSマンガ夜話」のテーマは山田芳裕の『へうげもの』。ビデオに録って見た。
信長の暗殺話に話題が及んだときは、「おいおいそのネタバレはいいのか?」と心配したが、出演者みんなが口を揃えて熱く語っていたように、あの信長の最期の場面を語らずして、このマンガを語ることはできない。マンガ的と言えばあまりにマンガ的だが、それゆえマンガ史に残る名場面だと思う。
番組を見て「そうそう」と思わず相槌を打ったのは、このマンガは作者が相当勉強しているのがうかがい知れるのだが、それをひけらかすでもなく、というかむしろ何の説明もなく、さらりと出しておしまいにしているという指摘。自分なりに歴史や茶の湯を勉強してもう一度このマンガを読んだとき、あまりに高度な内容が無造作に描かれていたことに気付いて驚くのだ。
あとは、登場人物のキャラの濃さについても出演者全員が異口同音に指摘していたのだが、個人的には弥助a.k.a.マイルス・デイビスのキャラと、小堀遠州のオカマキャラについて触れて欲しかった。弥助(実際に信長に仕えていた黒人)はともかく、なぜ遠州がオネエ言葉である必要があったのか…??