「冬至夜(とうや)豆腐」
誕生日ということでつれあいがいろいろと料理を作ってくれたのだが、私のリクエストに答えて、久しぶりに(昨年の誕生日以来)『豆腐百珍』からも何品か作ってくれた。
<作り方>
- 木綿豆腐を八角形に切り、酒と醤油(または味噌)で味がしみるまで煮る
- 切り落とした豆腐を葛粉と胡麻少々を混ぜてすり、胡椒を加えて豆腐味噌にする
- 煮た豆腐を盛り、その上に豆腐味噌をかける
豆腐百珍の原文によると、
紫野大徳寺の冬夜とうふは、全(まる)やきの小口切を、味曾にてよく烹(に)て、右の品をかける也。冬至の夕、大徳寺一山各院ことごとく、此豆腐を烹る。節物なるよし。
ということで、大徳寺やその塔頭では冬至の夜にこれを作るならわしだったという。
豆腐味噌が淡白で甘い味なので、八角形の豆腐のほうは濃い目に味付けするくらいで丁度いい。八角形の豆腐というのもなかなか面白いが、これは陰陽道の8つの方角あたりからきているものなのかな?
この他には、雪消飯と磯辺豆腐。
- 作者: 福田浩,松藤庄平,杉本伸子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/01
- メディア: 単行本
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