「帰らざる河」

ロバート・ミッチャムとマリリン・モンローが主演の西部劇。
マリリンさんの出演する映画の常で、この人はやたらと肌を露出させる。そういうキャラクターだったのだろうけれど、あまりにも不必要に服を脱ごうとするので、今となってはふざけているように見えてくる。
酒場の歌手という役柄のこの作品でも、登場してすぐに楽屋で下着姿になっているし、タイトルにもなっている「No Return River」と呼ばれる激流をいかだで下れば、水に濡れて凍えそうだといって服を脱いで全裸で毛布にくるまる。
とはいえ、「露出が多い上にちょっとオツムの弱い女」というのがこの人の典型的な役回りなのに比べると、この映画ではまだ親子愛を軸にしたドラマをマリリンも熱演しているように見える。お色気たっぷりの歌唱だけでなく、ギターの弾き語りにも挑戦してみたり（全然コードが押さえられてないが）。
まあ冷静に考えると、金鉱を詐欺まがいの手口で騙し取った男と駆け落ちしようとしていた酒場の女が、真面目で実直な男の魅力にほだされてそちらに乗り換える…という話なのだけれど。