第一容疑者
午前中ちょっとした仕事を片付けて、昼からつれあいと一緒に15年ほど前のイギリスの刑事ドラマ「第一容疑者」のDVDを見た。つれあいによると、日本でもその直後くらいにNHKで放送されていたそうだが、私は見た記憶がない。
後ろ手に縛られてめった刺しにされた若い女性の死体が見つかる。女性は娼婦のようで、死体にかかっていた精液からすぐに容疑者が割り出される。
ところが担当の警部が突然心臓発作で亡くなってしまい、代わりにチームを率いることになったのは女性刑事ジェーン・テニスン。「女がボスだなんて!」と露骨に非協力的な態度をとる部下たち。しかも容疑者は無実を訴える。
孤立無援の状況から、テニスンはいかにして真犯人を見つけ逮捕するのか…。
容疑者自体はすんなり発見されるのだが、最後の最後までそれが本当の犯人なのか、あるいは他に真犯人がいるのか、わからない仕掛けになっていて面白かった。
90年代初頭のドラマということで、まだ女性の職場進出に大変な困難が伴っていた頃*1の話。しかも舞台は警察…という、マッチョイズム信奉の高そうな職場。部下の男どもにはいろいろと陰湿な嫌がらせをされ、家に帰ってみると前より増した仕事量にパートナーが理解を示してくれず、なにやら険悪なムードに…。まさに八方ふさがり。
まあ部下達についてはさすがにプロフェッショナルなので、結果を出していけば最後は忠実に働いてくれるようになる、という感じなのだが。家庭の不和はどうなるのかな。続編があるようなので、また見てみたい。
*1:日本は今でもまだそうかもしれないけど