ヴィスコンティ

夜にNHKBSで、イタリア制作のルキノ・ヴィスコンティについてのドキュメンタリー番組をやっていたのを見た。今年はルキノ・ヴィスコンティの生誕100周年にあたるそうだ。それを記念してNHKBSでは、明日から2週にわたってヴィスコンティ作品を一挙放映するようだ。
ヴィスコンティの映画は、マルチェロ・マストロヤンニ主演の「白夜」、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」、それと「ベニスに死す」くらいしか見たことがなく、イタリア時代物の作品群は未見。「ルートヴィッヒ/神々の黄昏」「夏の嵐」あたりをこの機会に見てみようかしらん…とも思ったが、「確実に寝る」とつれあいに看破されてしまったように途中で眠ってしまいそうなので、何本か選んで見ることにしよう。


ヴィスコンティの生涯を振り返るなかで、在りし日のマストロヤンニが、演出・ヴィスコンティ、美術・衣装・サルバドール・ダリという舞台に立ったときの話をしていた。ダリのデザインした衣装が「バカみたいに見えた」「それを着てみたら自分がバカのように思えた」と言っていたのが面白かった。
それとヴィスコンティは割と役者に対して文句を言う演出家だったそうで、自分の演技にぶつくさ言われたマストロヤンニが酒をあおって舞台に戻ったところ「ブラボー」と絶賛され、「酒の力を実感したよ」と笑っていた。