「25時」

25時 スペシャル・エディション [DVD]
夜にBSジャパンで見た。スパイク・リー監督、エドワード・ノートン主演。

何者かのタレコミで、自宅から大量の麻薬が発見されたモンティ(ノートン)は、7年の懲役刑を受けることに。
24時間後には刑務所に行かなければならないという最後の日、モンティは恋人のナチュレルや友人たちと過ごす。

白人のハンサムガイが何の後ろ盾もなく刑務所に入れば、すぐにほかの囚人どもにカマを掘られいたぶられる…しかも服役は7年間続く。そんな恐怖と戦いながら、最後の24時間で人生の意味を見つめなおすことになるモンティ。
友情とは何なのか、人は何故裏切るのか。何にでもなれるはずだった人生が、どうしてこんなことになってしまったのか。


スパイク・リーの作品にしては、不思議と落ち着いた映画だった。
ラストにしても、決して救いのあるエンディングではないのだが、モンティの行く末を静かに考えさせられる終り方。
9.11直後に撮影された映画だけあって、ワールドトレードセンターの跡地(さら地)を見下ろしながら「何故人は悪に手を染めるのか」みたいな話をしている場面が印象的だった。