伊藤若冲

家に帰ってから、沖縄の10年ものの古酒(クースー)をあけ、ラフテーをつまみながら、友人と一緒にNHK新日曜美術館を見る。伊藤若冲のプライスコレクションの特集。このブログのデザインでも使わせてもらっている。


コレクターであるジョー・プライス氏はどんな人なんだろうと興味を持っていたが、父親が一代で築き上げた石油のパイプラインの会社(?)の2代目社長で、50歳になったのを期にビジネスから引退し、若冲を主とする日本美術のコレクションに打ち込んでいるのだとか。
カリフォルニアの自宅が紹介されていたが、日本風でモダンな感じの豪邸だった。窓の電動シェードを下ろし、和ろうそくに火をともして掛け軸を眺めていた…。
24歳のときに、帝国ホテルの設計をしたので有名な建築家フランク・ロイド・ライト氏に日本美術を扱う店に連れて行かれ、若冲の描いた葡萄の掛け軸に一目ぼれ。スポーツカーを買うつもりで貯めていたお金で即買いしたのが、氏の最初のコレクションになったのだとか。


ドット画みたいで斬新だなあと思っていた「鳥獣花木図屏風」*1、これが宇多田ヒカルさんの「SAKURA ドロップス」のPV*2で使われていたのを初めて知った。


さんざん古酒を酌み交わした後、友人が持参してくれたソーセージをアテにシェリー酒を飲もうとしていたのに、その前に愛息をあやしながら眠ってしまった。不覚。

*1:こちらこちらを参照。

*2:「Sakura Drops」YouTube)全体的にモチーフが使われていますが、ラスト10秒くらいには動く「鳥獣花木図屏風」がチラリと出てきます。