「赤いスイートピー」/松田聖子

唐突に始めてみます、その月に関する歌詞が歌われている曲を紹介する、「今月の歌」シリーズ。
第一弾・4月の歌は、1982年の松田聖子さんのヒット曲、「赤いスイートピー」。作詞:呉田軽穂、作曲:松本隆

春色の汽車に乗って 海に連れて行ってよ
煙草のにおいのシャツに そっと寄り添うから
何故知り合った日から半年すぎても あなたって手も握らない
I will follow you あなたに付いて行きたい
I will follow you ちょっぴり気が弱いけど 素敵な人だから
心の岸辺に咲いた 赤いスイートピー


四月の雨に降られて 駅のベンチで二人
他に人影もなくて 不意に気まずくなる
何故あなたが時計をチラッと見るたび 泣きそうな気分になるの
I will follow you 翼の生えたブーツで
I will follow you あなたと同じ青春走って行きたいの
線路の脇のつぼみは 赤いスイートピー


好きよ今日まで会った誰より
I will follow you あなたの生き方が好き
このまま 帰れない 帰れない


心に春が来た日は 赤いスイートピー

スイートピーは、主に春に花を咲かせる、観賞用として人気の高い花。赤だけではなく、ピンク、オレンジ、黄色、水色、白色などさまざまな色の花があるとか。スイート(香りの甘い)なピー(豆)というくらいですから、マメ科の植物です。
花言葉は「門出、青春の思い出、繊細、優美、デリケートな喜び」など。
和名は「麝香連理草(じゃこうれんりそう)」というそうです。これは、麝香のような甘い香りがすることと、葉が対になっている姿から「連理の枝」の連理という名前を付けたもののようで、なかなか典雅な名前だと思います。



先日某所でボウリング大会に参加したとき*1、終わってから宴会場で打上げをやっていたんですよ。そしたら、隣の宴会場(どうも職場の送別会をやっていたらしい)から、カラオケでこの歌を歌う音が漏れ聞こえてきました。歌ってたのは30代と思しき女性。
「なんでこんな曲を歌うんだろう?」と思って聞いていたのですが、いま考えると、不倫相手の男性上司が異動してしまう…とかそういうシチュエーションだったのでしょうか? 「このまま 帰れない 帰れない」という歌詞に、その胸のうちを託していたとか…。(偏見)


この曲で歌われているのは、付き合い始めのウブなカップルだというのはわかりますが、「知り合って半年」という表現が微妙です。じゃあ付き合って何ヶ月なのでしょうか。


あと「同じ青春を…」なんて言ってるところからも、かなり若めのカップルだと思われますが、それにしては1題目の「煙草のにおいのシャツに…」というフレーズが気になります*2。ちょっと不良っぽいけど根は純情少年の彼氏、という設定なのかな?


…「ゲイのカップルを歌っている」と読み解くと、意外とすんなり腑に落ちるところもあるのですが。

*1:3月16日の日記参照。

*2:宇多田ヒカルの「First Love」が甲子園の入場行進曲に選ばれたとき、歌詞の「最後のkissは煙草のflavorがした」という部分について、一部から「青少年に相応しくない」とかなんとか文句を言われた、という挿話を思い出します。