人生のキーワードは「ひらめき」「直感」

デビュー27年目にして、初めて長期取材を受け入れた松田聖子のドキュメント番組、NHKスペシャル「松田聖子 女性の時代の物語」を見た。
一大ブームを作り出したデビューから20代前半。突然結婚して長女を出産したかと思うと、子供を親に預けてアメリカに渡り、身勝手だとバッシングされた20代後半。世間のイメージを逆手にとって再び喝采を浴びた30代。そして娘も自分と同じ歌手としてデビューし、今年45歳の松田聖子
結婚をして出産をしても、周囲の逆風にめげることなく自分の信念に従ってきた「松田聖子という生き方」に、強く勇気付けられる女性が多いのだという。「赤いスイートピー」の歌詞ではないけど、「好きよ 今日まで会った誰より I will follow you あなたの生き方が好き」という感じのリスペクターたちが非常に多いのだ。
デビューからずっと写真を撮り続けてきた篠山紀信が、「時代を背負ってしまっている。松田聖子は死ぬまで松田聖子でなくてはならない」と言っていた。これはこれで、私には計り知れないくらい大変な生き方だと思った。
であるならば聖子ちゃんは、いつか「老い」を歌う日が来るのかもしれない。