Nozomi express

日中、某所にて校正作業。思ったより時間が掛かってしまう。


そのまま東京駅へ。のぞみに飛び乗り。週末は中部地方へ取材。


飛び乗りだったので自由席に座ったのだが、私の隣の席に荷物を置いた青年が、しばらくしてどこからか連れてきた酔っ払いの老人に席を譲って、自分はどこかへ立ち去って行った。
老人が問わず語りに話した内容によると、事情はこうだ。
2人掛けの席の片方に女の子が座っていて、もう片方の席に自分の荷物を置いていたので、老人が「この席は空いていますか?」と尋ねた。すると女の子は「ここには品川駅からツレが乗ってきますから、空いてません」と答えた。
「自由席なのに席取りをするのはおかしい」と主張する老人と女の子の間で押し問答となっていたところに、くだんの青年が仲裁に入り、「向こうに席がありますから…」と老人に自らの席を譲ったのだ。


その後も酔っ払いの老人の愚痴は続いたが、しばらくしてハタと「しかしこの席は何で空いていたのかな?」と不思議に思ったようだ。「あの青年がおじいさんに譲ってくれたんですよ」と(おせっかいにも)私が告げると、老人はしきりに感激していた。