「鳥取」の「鳥」はハクチョウのことだった!

昨日鳥取気高町というところへ、毎年飛来してくる白鳥を見に行った…という話を書いたのだが、その後いろいろ調べているうちに、意外な事実が判明した。

 古い日本の事が書いてある「古事記こじき)」の中に、垂仁天皇(すいにんてんのう)の皇子(おうじ)である本牟智和気御子(ほむちわけのみこ)について次のような話があります。
 皇子はものが言えず、困っていたので、いろいろな方法を試したけれど、よくなりませんでした。ある日、「くぐひ(白鳥)」の声を聞いた途端に声が出て、話せるようになりました。そこで、天皇は家臣に「くぐひ」を捕まえるように命じました。家臣はやっと山陰地方で捕まえ、都に持ち帰り、皇子に差し出しました。天皇は皇子のために狩を専門の仕事とする人たちを作ることとし、鳥取部(ととりべ)などと名をつけました。
(『とっとりの野鳥』日本野鳥の会鳥取県支部・監修 より)

で、この「鳥取部」たちが多く住んでいた「鳥取郷」という里があったことから、今の鳥取県という名前がつけられたのだとか。


つまり、「鳥取」と言ったときに「取」られる「鳥」とは、なんとハクチョウのことだったのである!
(それだけ)