「うなだれて 笑みこぼるるや 水仙花(ナルシサス)」

解:ナルキッソスの挿話を借景。
自分の欠点(悪口じゃなくて)を指摘されるのが好きな人っているじゃないですか。構ってもらいたがりなだけかもしれないけど。
泉に映った自分の姿を見る水仙の姿は、「私ってこんなに容貌が悪かったかしらん」とうなだれているようでもあり、その一方でニヤニヤしているようでもあり…。
ちなみに水仙は「雪中花」の異名もあるとおり、真冬の季語ですね。英語名は、そのものずばり「Narcissus」。