「チャーリーとチョコレート工場」

鳥取に帰るつれあいを羽田に送る途中、二人で品川の映画館へ。あまり面白そうな映画がなかったが、結局「チャーリーとチョコレート工場」を見ることにする。
ところがこれが大当たり!
ティム・バートン×ジョニー・デップだから、まともな映画になるわけがないのだが(笑)、でもさすがにちゃんとした原作があるから、そうは逸脱できないだろうと高をくくっていた。
そしたら…なんだよこの「ウンパ・ルンパ族」(笑)!


デップ扮するウィリー・ウォンカの秘密のチョコレート工場では、南国でウォンカが見つけて連れてきた、身長75cmの「ウンパ・ルンパ族」たちが、歌って踊りながらチョコ作りにいそしんでいる。
南国の部族…小人…ヘンなミュージカル仕立ての歌&ダンス…あ、危ない(笑)。紙一重だけど、ゲラゲラ笑って見られるのは、ほんとティム・バートン作品ならでは。
もう、原作うんぬんというよりも、実はこの「ウンパ・ルンパ」の歌と踊りがやりたかっただけじゃないか(笑)というくらい。何十人もの小人たちを一人で演じている、ディープ・ロイなる俳優さんのための映画だと思う、これは。


それと感動(?)したのが、チョコレートをテレビで送るという珍発明の場面。
実験室自体、真っ白な清潔な空間で、すでにして「キューブリック的」なのだが、実験に使われるテレビで流れているのは、なんと「2001年宇宙の旅」の、あの有名なオープニング!
猿人たちが、突如として現れたモノリスにさわり、棍棒を空に投げ上げる…あの場面。
で、「ツァラツストラかく語りき」が流れるなか、みごとテレビに転送されたウォンカの板チョコレートは、なんとモノリスのかわりに猿人の前に佇立するのだ(笑)! すごく感動した(笑)。


いずれにせよ、ウンパ・ルンパの歌声も収録されたサントラは、すぐに購入するつもり。ちなみに音楽はおなじみダニー・エルフマン