『眠狂四郎虚無日誌』

眠狂四郎虚無日誌 (新潮文庫 し 5-22)
柴田錬三郎・著。
高校生くらいの頃に、眠狂四郎にハマったことがありました。「佇立」、「往還」、「卒爾」なんてコトバは、このシリーズ読んで覚えたものです。
徳川将軍家の世継ぎに双子の弟がいて、それがいつの間にかすりかわっていたというお話。
昔はニヒルでかっこいいって思って読んでたけど、いま読むとけっこう無茶苦茶なんだなー。江戸時代を舞台にした、SF(侍フィクション)ですね。
眠狂四郎の蕎麦に対する所感(汁につけて食うくらいなら「かけ」にしたほうが風味が良い)とか、この時代の武家は大晦日の夜には必ず夫婦生活を営んだとか(ほんとかよ)、ときどき変な解説が入り込むのもご愛嬌。