「助六」

会社で夜食に「助六」(いなり寿司と太巻きのセット)を頼んでいる先輩がいた。なんであの取り合わせのことを「助六」と言うのだろうと疑問に思い、その場で先輩たちと調べた(ググった)。即解決*1。ご存じ無い方もいるかと思いますので、まとめておきます。

成田屋市川團十郎)が伝える歌舞伎十八番の一つで、「助六所縁江戸桜」通称「助六」と呼ばれる演目がある。江戸中期、京都の万屋助六という男が島原の遊女・揚巻という女と心中した実話に取材し、舞台を江戸に移して「悪党を懲らしめる江戸っ子助六」というお話になって大ヒット。
で、江戸の粋人たちが、この「助六」の愛人「揚巻(あげまき)」にちなんで、「揚げ」(=いなり寿司)と「巻き」寿司の組み合わせを「お、助六だねッ!」なんつって呼び始めたそうな…。

すごい(爛熟した)カルチャーですね、江戸っ子の洒落も。それがまた現代になってコンビニに並んでいるという図もすごいけど。

*1:実は既に、はてなキーワードにも書いてあった