『UMA解体新書』

UMA解体新書
大晦日に「たけしのTVタックル」で超常現象特集をやっていたのですが、それに出ていた實吉達郎さんという方の著書。「UMA(ユーマ〜Unidentified Mysterious Animal〜未確認動物)」という言葉の生みの親だそうです。といっても全然アカデミズムの人ではなく、ディレッタントですね。ネッシーや雪男など古今東西のUMA45種類を紹介。
テレビで見てたときも相当おかしい人だと思ったのですが、本の内容もメチャクチャですね。何の根拠も無い推論に基づいた推論ばっか。まあいちいち批判するのも嫌になるほどの内容なのですが、この人はもうこういう感じで突き進んで欲しいと思います。
興味深く読めたのは全体の2%くらいですね。映画「プロフェシー」で有名な(?)「モスマン」というUMAについては、「蛾男」って何?と思っていたのですが、實吉氏によるとモスマンが初めてマスコミに取り上げられた当時、アメリカのテレビで流行っていた「バットマン」をパクって命名されたそうで、これはためになった気がします。


こういう、社会現象としてのUMAの栄枯盛衰史を社会学的に検証した論述があれば、とても面白いと思うのですが。どういう契機で世に広まったのか、とか。存在するかしないかは、最早どうでもいいから。誰か書いてくれないかなあ。