ピローマン

渋谷PARCOで見てきました。「トリビアの泉」でおなじみの高橋克実さんも出演。
とりあえずの感想は、すげー長かった(笑)。19:00開演で終わったの22:30。
ブラックユーモアというか社会風刺的なところの強いお芝居でした。
幼児虐待が元で心に傷を負って悲惨な人生をたどる人たちの前に現れ、虐待を受ける前に遡ってそっと殺してあげるのが仕事の「ピローマン」。この童話を軸に語られる悲劇です。
そういう主題を腕に覚えのある俳優さんたちが熱演していたのですが、アリエル刑事を演じていた中山祐一朗さん、この人の演技が浮いちゃってたなあ。上手いとか下手とかいうのではなくて、この「深刻かつ軽妙」というテイストに合ってなかった。アリエルが出てくると若干空気が弛緩しちゃっててもったいなかったです。
あと放送禁止用語が割と普通にポンポン出てくるのには多少とまどいました。盲目の人とか、言葉を喋れない人とか、学習障害の人とかを指す言葉。そのこと自体が主題と関わってきてたような気もします。何て言うか…立場の逆転の可能性と言うか。