MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人

渋谷のパルコ劇場で上演されている「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」というお芝居を見に行きました。長谷川京子伊藤英明が出ているというので話題のお芝居。類に漏れず、私もハセキョー目当てでチケットを入手してもらったのですが(笑)。
いやーしかし、ハセキョーさんの演技の下手なこと下手なこと(笑)。伊藤くんもたいがいやったけど。さらに輪をかけて。台詞は棒読みだし、ポーズというか体の動きも4パターンくらいしかないの。お人形さんみたい。
いや、ハナから彼女らには演技力を求めていないから、これは決して文句ではないのです。長谷川さんとか伊藤くんには、よく言えばカリスマ性というか、悪く言えば舞台の華(悪くないか)的な役回りという重責が担わされているのであって、それはそれで大変なコトなのです。きっと。
結構ミーハーなところがあって、自分からこういうお芝居を見に行ってんのに(笑)、その都度、脇役を固める人たちの輝きが気になってしょうがないのです。今回で言うと山崎一(軽い)、犬山イヌコ(無駄に力入ってる)、山内圭哉(関西弁)、片桐仁(fromラーメンズ)、小松和重(ひょろり)、瀬戸カトリーヌ(お笑いの血)、後藤ひろひと(手馴れた笑い)、木場勝己(円熟)…あ、これってハセキョー伊藤英明以外の全キャストか(笑)。
演目自体のお話。真夏のキャロルってどういう意味だろ?って思ってたのですが、ようはディケンズの「クリスマス・キャロル」にインスピレーションを受けたお話だったのですね。ケチで性格の悪いおじいさんが、あるきっかけで改心する、という。
軽妙洒脱なこなれたコメディーで、ちょいホロリあり、みたいな感じで。後藤ひろひとさんの脚本。斬新さはなかったけど、安心して見ていられる秀作でした。結構笑ったし。