一人称の語り口

ジム・トンプスンの『ポップ1280』という小説を、人から借りて読んでいます。もう終わりかけ。
馬車とか走ってる時代の、人口(population)1,280人の小さな町で保安官をやっている男が主人公。この男が我々に向かって語りかける形で物語は進んでいくのですが、この一人称のマジックにしてやられた感アリ。自分では自分のことをバカでうだつのあがらないように言って(書いて)いるわけですが、取っている行動はその逆。非常にカンニング(ずる賢くスマート)なのです、やることなすこと。