カメハメハ王

人に貰った、池澤夏樹の『ハワイイ紀行』という本をいま読んでいます。ハワイの島々を回り、その風土や歴史、生活などについて思ったことを綴った紀行随筆。
その中で、カメハメハの諸島統一が触れられており、初めて「カメハメハ大王」の人生を大まかながらも知ることができました。
ハワイ諸島を「発見」したクック船長にも会ったことがある彼は、アメリカの船を奪って備え付けられていたカノン砲を入手、それを使ってマウイ島を制覇。返す刀で本拠地ハワイ島を平らげ、カウアイ島の王との交渉の末これも無血征服。1810年にハワイ史上初の統一王朝が成立したのだそうです。ま、それまでは統一の必要性なんて、誰も感じてなかったのかもしれませんね。…ではなぜキングカメハメハはこの時期にハワイを統一したのか?
西洋文明のプレゼンスに対する危機感、それに由来する民族統一への期待…と一連の流れを読み解く池澤氏の考え方は、なかなか面白いと思いました。
であれば、アメリカはイラクやアフガンで、より一層ムチャクチャなことをやらかして、民族の危機感を煽ったほうがいいのかも(笑)と、ちょっと思いました。よ。