山都:西村屋

山都町でもさらに山間の奥地に20kmほど入っていったところにある「宮古」という集落は、狭い範囲に10軒を超える蕎麦屋がひしめいている…と聞いて、早速訪れてみた。
 
景色がどんどん寂しくなっていく。道の左右には蕎麦畑と稲穂が黄金に実った田んぼだけ。平日の昼間のためか、すれ違う車とて無い。
やがて集落に入ると、確かに驚くほど蕎麦屋の看板を目にするようになる。



しかもどのお店も、もともと普通の民家だったのが丸分りの外観。
そんな数ある蕎麦屋のうち、予約不要の「西村屋」というお店に入ってみた。
 
この生活感!

「そばセット(1,500円)」を頼んだところ、まずは自家製こんにゃくや山菜などの惣菜が出された。

そしてやや大きめのお椀にこんもりと盛られた蕎麦が出された。とはいえ「あれ、これだけ?」と一瞬思ったのだが、何のことは無い、最終的にはこのお椀で3杯分+子供用にとサービス1杯が出されたのだ。お店の方いわく、そばセット1人前で通常のざる盛りの2枚分はあるという。十割蕎麦だというのにつるつるの喉越しでビックリ。自家製という出汁も甘くてコクがあり、最初の一杯は非常に美味しく頂いたのだが、最後には口に入れるのに精一杯だった…。
お店の方には蕎麦のほかにも何くれとなく子供用にサービスをしていただき、大変ありがたかった。雰囲気としては、本当に親戚の家に遊びに来た感じでくつろげた。


結局この西村屋だけでお腹が一杯になってしまい、宮古地区でのはしご計画も雲散霧消。
今度はちゃんと下調べをして、予約を取って数軒を回ってみたいと思った。