「劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W」

三が日の朝イチの空いている回で、子どもらを連れて「イナズマイレブンvsダンボール戦機」という映画を見てきた。小学生くらいの男の子に人気の2大アニメの合作なのだが、どちらもこれまで一度も見たことなかったし興味も無かった。しかしこれが意外にも面白かった。
荒廃してしまった未来から現代にやってきて、「憎しみを元凶である『戦い』をこの世から排除することで人間の過ちを防ぐ」という悪玉の思想を、サッカーの試合やプラモデル(LBX)のバトルで日常的に『戦い』あっている主人公たちがどう論破するのか…最後まで興味を引きつけられた。サッカーもLBXのバトルも、直接の肉弾戦ではないというところがミソだと感じた。ボールやロボットを介しなければ、まさに試合のやり取りが憎しみにつながる場合もあり得るだろう。
ディストピアと化している未来からやってきた悪玉たちは震災や津波の生き残りを連想させたし、まして3人のうち2人が実はあんなことになっていたとは…割と深い話に思えた。
とりあえず今年の映画暫定1位(そりゃそーだ)。