『キルショット』

キルショット (小学館文庫)
自炊本をreaderで。
珍しく工員が主人公ということで、建築現場や船舶運送業界のジャーゴンや豆知識が出てきて興味深かった。その一方で、「ダメな悪人」の描写には、いつものエルモア・レナード節が冴え渡っている。
自分の日常生活で、周りに狩猟を趣味にしている人も証人保護プログラムを受けている人もいないのだが、レナード作品を読んでいるとアメリカにはこういう種類の人が普通にいるような錯覚に陥る(本当にいるのか?)。
というかこの小説、ミッキー・ロークダイアン・レインの共演で2008年に映画化されていたのか。日本では劇場未公開、(TSUTAYA限定の)DVDスルーということだが…。