『昭 田中角栄と生きた女』

昭 田中角栄と生きた女
越山会田中角栄の後援会)の女王」と呼ばれた佐藤昭子の娘が、母親と「父」角栄についての複雑な思いをつづった一冊。
昭さんと角栄氏の関係についてもっと掘り下げてあるのかと期待して読み進めたら、実はその辺の事情は筆者は母親から直接聞いたことがなかったらしく、本書にあるのは全て周囲の人や母の元に残された手紙をもとに構成したものだという。ちょっと拍子抜け。
最後のほうで、「思慮の浅い親不孝な娘だった」といまさらながらに筆者は振り返っているが(本書を著した時点ですでに四十路)、本当にそうだと思った。