「銀座の恋の物語」

銀座の恋の物語 [DVD]
石原裕次郎主演、ジェリー藤尾浅丘ルリ子共演の「銀座の恋の物語」を見た。
絵描きのたまご、目が出ない音楽家、記憶喪失で失われかかる恋…アメリカ映画でなんか見たことあるようなシチュエーション。ケーリー・グラントとデボラ・カーの「めぐり逢い」とかね。


裕次郎演じる主人公・次郎は「タブローだけで食えるようになる」のが夢の絵描き志望。今でいうところの自称アーティストといったところかもしれないが、銀座の服飾店の装飾を任されたりすると才能を発揮してなかなかのところ。
一方、恋人のチャコちゃん(浅丘)は、服飾工場のお針子(今でいうところのアパレル系)で、こちら先進的な女性のようだが、スポットライトに異様な恐怖心を見せ、「空襲を思い出したの…お父さんとお母さんが火の塊になったの、目の前で」と告白するところなど、さすがに時代を感じさせる。
ジェリー藤尾演じるジャズピアニスト崩れの不良青年は、「愛なんてのは砂漠の蜃気楼みたいなもんさ。どこまで行ったって水なんてありゃしねえ」とうそぶくニヒリスト。


いろいろあって次郎とチャコが新たな生活に出発しようというその日に、チャコは国鉄新宿駅の前の横断歩道で交通事故に遭い、記憶を失ってしまう。
記憶喪失(というか二重人格?)のチャコが一人暮らす家には、絵のない額縁が架けられていたのが印象的だった。

何度も言うが、若い頃の浅丘ルリ子が美人すぎる!