帰省点描

お盆で帰省したつれあいの祖父母の家で、ちょっとはお役に立とうかと、山と積まれた空き箱の類を全て解体して紐で縛る作業をして玉の汗。田舎の人はみなどうして箱や包装紙を捨てずに取っておくのか。ほぼ毎日、アマゾンやらケンコーコムやらフェリシモやらが届く我が家でこれをやったら家が箱で埋まる。
そうか、田舎の家は箱だけで一部屋潰れてもいいほど部屋数があるから集めるのか。


つれあいの祖父母は教養主義者だったので、ジャンルを問わず全集の類が文字通り山積している。いくつかもらって帰りたいが、やはりスペースの問題がある。
その傍らでつれあいと義母は箪笥の引き出しを次々に検分して、山ほどのしつけのついたままの着物の中から着たいやつをピックアップしていた。


今回は、この春に亡くなったつれあいの祖母の納骨のため佐渡に親族一同が集まったのだが、つれあい伯父夫婦がお骨を持って到着したら、近所の人々が次々に挨拶にみえた。予想してなかったのでちょっとしたカオス状態に。
そしてあわててお茶の用意をしている間に、みんな帰ってしまった。


つれあいの親戚はインテリゲンチャが多く、今回集まった皆さんもそれぞれ大学教授とかかつて高校の先生をしていたとか。そういう方々なりの苦悩というのを聞きながら、ビールを飲んだ。
東京の某大学で教えているつれあいの従姉妹さんは、「この頃の学生は男の子でもすぐ泣く」と言っていたが本当だろうか。