卒園式

長男の卒園式があった。
幼稚園の理事長の話が無意味に長くて往生した。しゃべっている間に自分に酔ってきているのではなかろうか。ウジ虫をミキサーにかける話をしていたかと思うと、「中国の古い言葉に『少年老いやすく光陰矢の如し』というのがあります」…それを言うなら「学なりがたし」だと思うが、いずれにせよ時間を大切にしろというなら、スピーチの時間を取り戻して欲しい、と思いながら20分ほど聞かされた。あとでうかがったところによると、幼稚園の先生たちからも「話は短くまとめて」とさんざ言われていたようだ。


卒園式が終わり、つれあいと長男で参加した謝恩会も無事終了。
夜は、私の実家金沢から上京してきた母と、東京に住んでいる弟が来てくれたので、みんなで家の近所の中華料理屋へ。
弟が長男へのお祝いにと持ってきたトールキンの『ホビットの冒険』および『指輪物語』の文庫本は、何の事はない、私が小学校時代に買って読んでいたものを、弟が後に本棚から持ち去ったものだった…。

ホビットの冒険」が最初に上梓されたのは1937年だとか。トールキンからこの話の原型を寝物語に聞かされたお子さんたちは、ご存命でも80歳前後ですか。


かくして物語は受け継がれていくのだなあ。